潜水艦は自分の位置をどうやって知る?モトコハコンパスヲテニイレタ

map_my place 潜水艦のこと
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こんにちは。
ドラクエ風に始まってみたけど、意味はありません。

大好きな
BUMP OF CHICKENの「リボン」を聴いていたモトコです。

ここはどこなんだろうね
どこに行くんだろうね
誰一人 わかっていないけど
側にいる事を選んで 今側にいるから
迷子じゃないんだ

BUMP OF CHICKEN 「リボン」 作詞・作曲:藤原基央

どこにいて、どこに行くのかわかってないけど
迷子ではないそう。

長い人生の中では、
そういう時期もあるかも。

で、唐突に潜水艦出しますけど、
これはそういうブログです。

盲目の潜水艦は、
どうやって自分の位置を知るんだろう。
どうやって目的地がわかるんだろう。
なんで迷子にならないんだろう。

迷子。

私たちが今いる位置は
どこへ行く途中なのかな。

いつも
Googleマップで遠回りしちゃうモトコが考えます。
矢印の向き、わかりづらくない?

潜水艦は見えないけれどわかってる

グローバルポジショニングシステム

位置を知るといえば、GPSです。
本来は米軍専用のシステムだったんですね。

生活に浸透してるし、みんな普通に使ってますね。
でも、私はこの仕組みを単純に考えすぎてました。

高度20,200kmの軌道にある24個の衛星から、
少なくとも4個を使って、
「この時間に衛星Aがここにあって、
衛星Bがここにあって、衛星CとDがそれぞれどこにあるから、今自分がいるのはここだ」という計算をしているんだそうです。
けっこう複雑。

でもGPSは、人工衛星からの電波です。
水は電波を通さない
水深100mは暗闇というのだから、
太陽の光や電波は届いてもその程度ということです。

もっと深いところにいる潜水艦。
露頂深度でGPSによる位置の確認を、することもあるそうですが、
測定のメインではなさそうです。
では、どうしているの?

ジャイロ・コンパスって

潜水艦の位置測定のメイン、こちらでした。

基本的には、針路(船の進む方角、船首が向いている方)と速力がわかれば、
今いる位置を知ることができます。

針路はジャイロ・コンパスから、
(今はリングレーザージャイロというらしい)
速力は慣性航法装置から測ることができるそうです。

速さ×時間で得られる距離を、
出発点から針路の方向へ伸ばせば、
そこが現在地ですね。

ただこの測定値は外力を折り込んでいないので、若干の誤差を含んでいます。
そのため、時に潜望鏡を出せるくらいの深さまで来て、位置の補正をします。そ、GPSで。

で、ジャイロ・コンパスなのだが、
名前だけ出してなんの説明もしないのもアレかな、と思うので…

自由に動く垂直軸・水平軸の中心に、
ジャイロ軸(別物かと思ってたけど回転軸とイコールみたい)を持ったコマ(ジャイロ)があるのです。
ジャイロを高速で回転させると、ジャイロ軸の向きを一定に保つ性質があります。
ジャイロを地球の自転と同じ向きで回転させると、常に真北を指す仕組みです。
船舶にはマグネットコンパスと一緒に搭載義務があるそうです。
ジャイロ・コンパスは電気で動かすから、念のためのマグネットコンパス?

ってここまで書きましたが、
現在では機械的なコマではなく、
レーザー光を利用したものになっているそうです。

昔は迷子にもなった

2004年に
中国の潜水艦が日本の領海侵犯をしたことがあって、
昔は中国製の慣性航法装置の精度が低く、まじで今いる場所がわからなかった可能性があるそうです。

その辺、今は断然レベルを上げている(と思われる)中国です。
今おなじことやってるのは、
わざとですね( *`ω´)

コンパス持っといて!

学校で

クラスに居場所がなくて、
ひとりトイレでお弁当を食べている高校生、というのをTVで見たことがあります。

教室で、
ひとりでお弁当を食べるということ自体、恥ずかしいのだそうです。

今の高校生のことはよくわからないのですが、
ひとりぼっちは「ダサい」のでしょうか。

周囲になじめないのだとしたら、
あなたは人と違っているのかな。
羨ましい。

本が1冊あったら、食べることだけに集中しなくていいし、
ひとりで本を読む姿は、カッコつくよ。
羨ましい。

クラスの友達の輪の中は、
楽しそうに見えて、窮屈だったりもするよ。

他にあるんだよ、ぴったりな場所が。
やり過ごすつもりで、本を何冊も読むうちに
コンパスはどこかを、指すようになるかも。

職場で

「自分のポジションがわかりません」っていう人。
それは「居場所」というか「立ち位置」のこと?
役職のことじゃなさそうだ。
役割、存在価値、みたいな意味?

そのまま上司やセンパイに聞いてみたら。
まずはその通りやってみるといいと思います。

大人になっても、
好きなことじゃなくても、
何か一生懸命やっていると
思わぬ発見とか、人の反応というのはあるもので、
新たな行動に繋がったりします。

コンパスが真北を指す原理はシンプルだ。
ただ一生懸命やってみて。

誰だって役に立ちたいし、
認められたい。

でも、ほとんどの人は不器用だ。

だからまずは一生懸命、
心を入れてやってみて。

家庭内で

家庭内で孤立する…
これは男性に多いのかと思っていたのですが、
意外と主婦にいたりするそうですね。

子どもが手を離れたら、さびしい?
羨ましい。

働くのでなければ、勉強したら?
羨ましがられる。

それが自分の出発点になるし、
次に目指す場所が生まれる。
子どもにばかり目標を押し付けないで済む。

何の取り柄もないし…とかやめろ。
みんな最初から持ってないから。
他の誰のものでもない、
自分のコンパスを手に入れて!

compass
持ってるねえ、ちゃんとコンパス。

それぞれのコンパス

レッドの場合

映画「ショーシャンクの空に」の終盤で、
モーガン・フリーマン演じるレッドの言葉があります。
ナレーションで。

つじつまの合う場所にいたいんだ。
いつもビクビクしなくていい場所に。

長すぎる刑期を終えて、歳をとったレッドには
塀の外の生活は、馴染めるものではありませんでした。

レッドは主人公アンディの言葉を思い出し、
約束の場所へ向かいます。

今これを書いてる私には、
レッドは自分のコンパスに導かれるように、
いるべき場所へ、
向かって行ったように思えます。

葉子の場合

「いるべき場所」について考えていたら、もう一つ思い出しました。

江國香織の「神様のボート」という小説。
「あの人のいない土地に馴染むわけにはいかない」と言う母、葉子。
引っ越しを繰り返す母娘のお話です。
馴染みたくない人もいるのです。

大好きな人といる場所が、自分の居場所になるのかもしれません。
葉子のコンパスは、強烈に真っ直ぐに、どこかを指しているよう。

それが明確にどこなのかわからなくて、
正しい場所に辿り着くために転々とする…

読み方は自由で。
私の手放せない1冊です。

終わりに:大事なのは「場所」じゃない

BUMP OF CHICKENを
心の拠り所としています。
目の前のことをやらなくちゃ!という気持ちになるのです。

私が今いる場所は、
「準備と練習」の場所だと思っています。

そういう場所にいるのは、
若者だけだと思いがちだけど、そんなことはなくて。

コンパスが指しているのは、
ここの延長のような、でも次元が違うような。

どちらにせよ、
そんなに遠くはない気がします。

若者ほど時間は残ってないんだよ。

ではまた!

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