こんにちは。
これが「サブマリン」でなく「エアプレーン」だったら、
この記事を書くには至らなかったモトコです。
ちまちまブログを書いていますが、
ショボくてもいいから、
何か新しい試みがなかったら、
やる意味ないと思っています。
だけどこの世界には、
そんな私の決意も虚しく、
すでにあらゆるものが出尽くされている。
「新しい」をやるのって難しい…。
今回は「新しさの生まれ方」について、
ビートルズの音頭化カバー曲をヒントに考えたいと思います。
イエローサブマリン✖️音頭 掛け合わせりゃいいのか?
意外な組み合わせは確かに…
ビートルズの「Yellow Submarine」という曲。
私は曲の存在は知っていましたが、聴いたことはありませんでした。
ビートルズに関してはそういうレベルです。
サブマリンと言われたら、一応自分の守備範囲かなと思うので、
ちょっと聞いてみよう→検索→すると、おやおや?
「音頭」の付いたやつがあるではありませんか!
ビートルズのはずなんだけど。
イエロー・サブマリン、音頭?
これは誰かのおふざけか??
そりゃ、あんたの触手もさ、
動いちゃうよねぇ。
のっちぃさん、正解。
理屈を超えてゆけ
何かと何かを掛け合わせて、新しいものを作るのは、今に始まったことではありません。
思い出した順に(超適当)↓
■カリスマ×美容師
違和感こそがポイント。カリスマ性に関係なく使われてる感。
くっつけタイプ。
■ガリガリ君×リッチコーンポタージュ味
攻めすぎてヒットした成功例。展開を見せてくるタイプ。
想像せずにいられない。
■スーパー歌舞伎
革新的か節操なしか(失敬)、、、ワンピースとか観てから言いたいです。
たぶん融合だけじゃない、進化タイプ。
■片付け×スピリチュアル
こんまりさんの著書「人生がときめく片付けの魔法」。
スピリチュアル系は全米の巨大マーケットってForbesに。
深化・昇華タイプ。
■ジムノペディ×テクノ
エリック・サティが「エレクトリック・サティ」に(CDタイトル)。
随分前だけど「お!」って思った。
ま、そういうタイプ。
知ってるものが意外なものと出会えば、それだけで新しいのだろうけど、
そこに共感がないと、定着はしないのでしょう。
そして、今気づいちゃいましたけど、
私のこのブログも
日常と潜水艦の掛け合わせでした。
(融合が目標の)単純くっつけタイプ。
しまった!共感を狙わなんだ…。
果たして「Yellow Submarine」と「音頭」の掛け合わせは、
どんな共感を呼んだのでしょう。
タイトルはくっつけだけど。
イエロー・サブマリン音頭って
これは、ビートルズの「Yellow Submarine」(1966年)の日本語カバー曲で、
1982年、大瀧詠一プロデュースとのことです。
大瀧詠一は音頭シリーズに定評があるというか、曲の「音頭化」をいくつもされてる方なんですね。
音頭の魅力ってなんだ?
私は「幸せな結末」の人、としか知りませんで。
歌っているのは、金沢明子さんという民謡歌手の方で、
(紅白2度出場)
コミックソングと思われずに、
真面目に受け取られるために選ばれた、のだそうです。
おふざけなんかじゃなかったんですね。
こりゃ失敬!
ではなぜ、ビートルズを音頭に?という理由ですが、
いくつかwebサイトを見た限りでは、
「ビートルズはユーモアがあるし、音頭にしたら
おもしろそう!」
という流れのようです。
いい大人の男たちが集まって考えるのって、
こういう感じなんですか??
時代的なものか。
盛り上がりそう。
結果、ヒットした。
これは融合タイプ(超適当)なのでしょうか?
参考↓
本家とカバーを聴いてみた
「Yellow Submarine」はメイキングについてのインタビュー記事がありました。
ポールが
「子どもの曲を作ろうとした。
ただの楽しい曲。歌詞に特別な意味はない」
みたいなことを言っています。
Yellow Submarine
Youtubeで聴いてみます。(アニメーション付き)
個人的な感想
前奏なし、いきなり歌です。音少なめ。
歌ってるのはリンゴ。
のびのびしてます。
子ども向けというわりには、淡々とした感じか。
楽しい?
まあ、アニメーションは可愛らしい、かな?
落ち着いてます。声のせい?
サビはコーラス、なんか聞き覚えがある。気のせい?
わかりやすいリズムですっと入ってくる。
常にテンションは一定。
そんなに抑揚なし。そんなにね。
細かい演出はあるものの、落ち着いてるなあ。
ということで、やや脱力気味に落ち着いた印象です。
「子どもの曲」っていう先入観のせいかなあ。
歌詞もシンプルです。
船乗りが、仲間と乗った潜水艦の旅のことを語ってるのですが、
どこか達観してるような印象もあります。
イエロー・サブマリン音頭
では、Youtubeで聴いてみます。
若い頃はジーンズで歌っていたそうですが、この金沢さんは着物です。
個人的な感想
前奏あり、あっ!ん?音頭かこれ??
にぎやか!そして軽やか!
あ、これは確かに音頭です。
金沢さんの小節が。合いの手が。軽やか。
サビは英語のまま。
コブシも効いたまま。
今「はーどしたー⤴︎」って聴こえた。
三味線の音。いろんな音あり。
完全に夏祭り。
一杯やってるイメージ。
今「はーどっこい」って聴こえた。
お気楽。もうなんか、
お気楽。
ということで、ビートルズのカバーだということを忘れます。
歌詞は、本家をベースにしつつも、子ども向けという印象はありません。
酒出てくるし。
サビに英語のオリジナル歌詞を残しているとはいえ、
完全に別物な感じです私は。
私は、ですよ!
これは、私が密かに想定していたタイプ(←掛け合わせのな)とも、違うモノのようです。
まいったなー(汗)
さて、どうやってまとめますかね…。
家出タイプと名付けよう(超適当)
私の勝手な予想では、
融合タイプと思わせて実は、
「ビートルズっぽさも温存させなきゃ」っていう日本人的配慮と、
それに対する「音頭の出過ぎ感、いやプライド」みたいなのが、拮抗してるんじゃないかと。
折り合いがつかないんじゃないかと。
そこで掛け合わせの分類として
「異種格闘技戦タイプ」っていうのも用意していたのですが…
だから記事のタイトルにもしたんですけど、
誰も、戦ってないですね。
こまる。
「イエロー・サブマリン音頭」は、
偉大な本家を飛び出して、
自分の道を走り出してる感があります。
掛け合わせて生まれ変わった、新しいやつ。
ここは「家出タイプ」と命名せざるを得ない。
敷かれたレールを歩かないのは、
お気楽さゆえ。
ビートルズのDNAがあるとすれば、
おもしろいことを真面目にやり切る
心意気でしょうか。
終わりに:心は燃えていた
「イエロー・サブマリン音頭」制作に携わった人たちは、
全員、ビートルズの大ファンなのだそうです。
そしてヒットしたこの曲ですが、
ビートルズのファンからは
ヒンシュクを買ったそうで。
作るファンと怒るファン。
格闘技戦はこっちで繰り広げられていた。
でも、こんなことが、
ビートルズの曲を、音頭でカバーするなんてことが、よく許されたなーと思います。
70〜80年代の日本って、
おおらかというか、
現代にはない熱量を感じます。
ビートルズが太っ腹なのもあるかもだけど、
今じゃ出来なそう。
それをね、
つまんないなんて、言っちゃだめ。
あ!のっちぃさん。
そうですね。
時代は変わるし、何にでも制約はある。
適当なことたくさん書きましたが、
今回のおふざけは着地点が定まらず、焦りました。
だけど諦めず、微動だにせず、考え続けてると
道が見えてきたり。
こなかったり。あれ?
読んでくださってありがとう。
ではまた!
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